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29. 複合時制

本章は、複合時制の扱いを定める。
Aemondoの時制は、基本的に 有限動詞の前に置く時制小辞 te / we / fe によって表される。したがって、複合時制は、単独の動詞語尾で新たな時制を作るのではなく、時制を担う有限動詞分詞 を組み合わせる分析的構文として表す。

主として esti + 他動詞受動分詞 -uta による受動表現である。
このとき、時間関係は分詞ではなく、有限動詞 esti の前に置かれた時制小辞 が担う。

29.1 基本原則

Aemondoの複合時制は、次の原則に従う。

  1. 時制は、常に 有限動詞の前の te / we / fe によって示す。
  2. 複合時制的な表現では、有限動詞として通常 esti を用いる。
  3. 意味の中心となる出来事は、分詞によって表す。
  4. 他動詞の受動を表す場合は、他動詞受動分詞 -uta を用いる。
  5. 行為者を明示する場合は、bu を用いる。

-uta は、「〜された」「〜されている状態の」を表す。

したがって、受動を中心とする複合時制の基本構造は、次のようになる。

主語 + 時制小辞 + estis + -uta (+ bu 行為者)

29.2 受動の複合時制

29.2.1 現在受動

現在時点で「〜される」「〜されている」を表す場合は、te estis + -uta を用いる。
この形は、現在の受動的出来事、または現在成立している受動的状態を表す。

例文

Aemondo: Libro te estis leguta.
Esperanto: La libro estas legata / estas legita.
日本語: その本は読まれている。

29.2.2 過去受動

過去時点で「〜された」「〜されていた」を表す場合は、we estis + -uta を用いる。
この形は、過去の受動的出来事、または過去に成立していた受動的状態を表す。

例文

Aemondo: Libro we estis leguta.
Esperanto: La libro estis legita.
日本語: その本は読まれた。

29.2.3 未来受動

未来時点で「〜されるだろう」を表す場合は、fe estis + -uta を用いる。
この形は、未来に成立すると見込まれる受動的出来事を表す。

例文

Aemondo: Domo fe estis konstruuta bu laboristoz.
Esperanto: La domo estos konstruita de la laboristoj.
日本語: その家は労働者たちによって建てられるだろう。

29.3 行為者の表示

受動文において行為者を明示する必要がある場合は、bu を用いる。
bu は複合時制そのものを作る要素ではなく、受動構文の中で行為者を補う機能語である。

例文

Aemondo: Libro we estis leguta bu mi.
Esperanto: La libro estis legita de mi.
日本語: その本は私によって読まれた。

29.4 複合時制における時制の所在

Aemondoでは、複合時制においても、時制はあくまで 有限動詞側 に置かれる。
分詞自体は時制を担わず、動作・状態の性質を表す。
そのため、複合時制でも、通常の有限節と同様に 各節ごとに時制小辞を一つ置く という原則に従う。

29.6 エスペラントとの対応

Aemondoの複合時制のうち、現時点で明確に確定している中心的用法は、エスペラントの esti + participo に相当する受動表現 である。
とくに、

  • te estis + -uta
  • we estis + -uta
  • fe estis + -uta

は、それぞれエスペラントの

  • estas ...ita / ...ata
  • estis ...ita / ...ata
  • estos ...ita / ...ata

に概ね対応する。

29.7 未確定事項・確認が必要な事項

  • エスペラントのように、完了・進行・予期・仮想過去などを分詞体系で全面的に細分する複合時制体系を行うかどうか。