28. 仮定法¶
本章は、仮定条件の表し方を定める。
Aemondoでは、条件表現を意味の違いに応じて if と ifse に分ける。これは、単に「もし」を一語で済ませるのではなく、現実に起こりうる条件と、仮想・反事実の条件を接続詞の段階で明確に区別できるようにするためである。
この区別により、話し手がその条件を現実的可能性として述べているのか、それとも現実とは異なる想定として述べているのかを、文頭から把握しやすくなる。
28.1 if¶
28.1.1 定義¶
if は、現実に起こりうる条件を導く従属接続詞である。
エスペラントの se におおむね相当するが、Aemondoでは特に、実現可能性のある条件、一般的条件、通常の仮定に用いる。
28.1.2 用法¶
次のような場合には if を用いる。
- 現実に起こる可能性がある条件
- 将来における通常の条件
- 一般論としての条件
- 話し手が非現実性を含意しない仮定
if は、条件内容を「ありうる前提」として扱うときの基本形である。
したがって、単なる仮定一般ではなく、現実寄りの条件を表す接続詞として理解する。
28.1.3 文の組み立て¶
if 節は、主節の前にも後ろにも置くことができる。
節内部の動詞・時制の表し方は、Aemondoの一般的な節の規則に従う。
すなわち、条件節だからといって特別な動詞語尾を用いるのではなく、通常の時制・動詞形式をそのまま用いる。
28.1.4 例文¶
例文
Aemondo: If vi fe venis, mi fe ghojis.
Esperanto: Se vi venos, mi ĝojos.
日本語: あなたが来れば、私は喜ぶだろう。
例文
Aemondo: Mi fe helpus, if vi fe petus.
Esperanto: Mi helpos, se vi petos.
日本語: あなたが頼めば、私は助けるだろう。
例文
Aemondo: If pluve fe venis, miz fe restis en domo.
Esperanto: Se pluvos, ni restos en la domo.
日本語: もし雨が降るなら、私たちは家にいるだろう。
28.1.5 補足¶
Aemondoでは、現実的条件を表す場合に ifse は用いない。
話し手がその条件を「十分に起こりうること」とみなすなら、if を使う。
したがって、Aemondo の条件表現では if が基本的な条件接続詞である一方、その適用範囲は「現実寄り」に限定される。
28.2 ifse¶
28.2.1 定義¶
ifse は、仮想・反事実・現実から離れた条件を導く従属接続詞である。
これは、話し手が条件の内容を現実の事実としてではなく、仮想的なもの、実現していないもの、または 事実に反するものとして扱うときに用いる。
28.2.2 用法¶
次のような場合には ifse を用いる。
- 現実とは異なる仮定
- 実現していない仮定
- 反事実的条件
- 現実から距離を置いた想定
- 「実際にはそうではないが、もしそうなら」という含みを持つ条件
ifse は、単なる未来条件ではなく、非現実性または反事実性を含むのが特徴である。
28.2.3 文の組み立て¶
ifse 節も、主節の前後いずれにも置くことができる。
節内部の動詞形式は、Aemondoの通常の文法規則に従う。
仮定法専用の動詞屈折を設けるのではなく、接続詞そのものによって条件の性質を明示するのが Aemondoの原則である。
例文
Aemondo: Ifse vi we estis citie, mi we estis felica.
Esperanto: Se vi estus ĉi tie, mi estus feliĉa.
日本語: もしあなたがここにいたなら、私はうれしいのに。
例文
Aemondo: Ifse mi we povus flugi, mi tuy fe iris al vi.
Esperanto: Se mi povus flugi, mi tuj irus al vi.
日本語: もし私が飛べたなら、私はすぐにあなたのもとへ行くだろうに。
28.3 if と ifse の対立¶
Aemondo における仮定法は、条件の意味を接続詞で区別する。
- if:現実に起こりうる条件
- ifse:仮想・反事実・現実から離れた条件
この章の未確定事項¶
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