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1. 文字・表記

本章は、Aemondoにおける文字体系および表記法を定める。

Aemondoはエスペラントを主要な基盤とするが、入力のしやすさ、表示環境への適応、検索性を重視し、エスペラント特殊文字をそのまま唯一の正式表記とはしない。

Aemondo では、第1表記第2表記を正式に認め、あわせて従来のエスペラント表記も許容する。また、アルファベットには wx を正式に加える。

1.1 文字

1.1.1 文字体系

Aemondoの文字体系は、ラテン文字アルファベットを基盤とする。

A a B b C c
D d E e F f
G g H h I i
J j K k L l
M m N n O o
P p R r S s
T t U u V v
W w X x Y y
Z z

ただし、エスペラントに由来する特殊文字を安定して扱う必要があるため、特殊文字そのものに加えてそれらを通常のラテン文字で表す複数の表記法を持つ。


1.1.2 追加文字

Aemondoでは、通常のラテン文字に加えて、wx を正式な文字として認める。 w は独立した子音字であり、発音は /w/ とする。 x も正式な文字であり、文字名は ks とする。

これらは単なる代用記号ではなく、Aemondoの表記体系を構成する正式な文字である。


1.1.3 文字の基本方針

Aemondoの文字運用は、次の方針に基づく。 1. 語はできるだけ一定の綴りで書かれる。 2. 表記と発音の対応は、できるだけ規則的に保つ。 3. 特殊文字が使えない環境でも、正式な代替表記で同一語を書けるようにする。 4. 表記法の違いは、語彙・文法・意味の違いではなく、書記上の違いとして扱う。

1.2 表記

1.2.1 表記体系の全体

Aemondoでは、エスペラント由来の特殊文字を扱うために、次の三種類の表記を認める。 1. 正式表記の第1表記 2. 準正式表記の第2表記 3. エスペラント表記の許容

このうち、第1表記と第2表記が原則表記であり、従来のエスペラント特殊文字表記は許容表記として扱う。さらに、仕様書本文・教材・辞書などでは、第1表記を優先する


1.2.2 正式表記の第1表記

第1表記は、本仕様で優先的に用いる通常アルファベット表記である。 対応は次のとおりとする。

エスペラント特殊文字 第1表記
ĉ ch
ĝ j(gx)
ĥ kh
ĵ zh
j y
ŝ sh
ŭ ux

第1表記は、通常のキーボードで入力しやすく、かつ視認性も比較的高いため、正式仕様書本文ではこの表記を基本とする。

例文

Aemondo: Mi we shatus pa tiu libro.
Esperanto: Mi ŝatis tiun libron.
日本語: 私はその本が好きだった。

例文

Aemondo: Zhurnalo we estis sur tablo.
Esperanto: La ĵurnalo estis sur la tablo.
日本語: その新聞は机の上にあった。


1.2.3 準正式表記の第2表記

第2表記は、x方式を中心とする代替表記であり、準正式表記として認める。 対応は次のとおりとする。

エスペラント特殊文字 第2表記
ĉ cx
ĝ gx
ĥ hx
ĵ jx
ŝ sx
ŭ ux

第2表記は、特殊文字入力が難しい環境や、ASCII に近い入力を重視する環境で有効である。 ただし、仕様本文・教材・辞書では第1表記を優先し、第2表記は必要に応じて補助的に示す。

例文

Aemondo: Mi we sxatus pa tiu libro.
Esperanto: Mi ŝatis tiun libron.
日本語: 私はその本が好きだった。

例文

Aemondo: Jxurnalo we estis sur tablo.
Esperanto: La ĵurnalo estis sur la tablo.
日本語: その新聞は机の上にあった。


1.2.4 エスペラント表記の許容

Aemondoでは、ĉ, ĝ, ĥ, ĵ, ŝ, ŭ を用いる従来のエスペラント表記も許容する。

これは、エスペラント既習者への配慮、既存資料との接続、引用や対照の正確性のためである。

ただし、これは許容表記であり、正式仕様書本文の基本表記ではない。本文では第1表記を優先する。

例文

Aemondo: Mi we ŝatus pa tiu libro.
Esperanto: Mi ŝatis tiun libron.
日本語: 私はその本が好きだった。

例文

Aemondo: Ĵurnalo we estis sur tablo.
Esperanto: La ĵurnalo estis sur la tablo.
日本語: その新聞は机の上にあった。

補足

第1表記・第2表記・エスペラント表記は、いずれも同一語の表記上の異形であり、意味や文法の違いを生じさせない。


1.3 表記運用上の原則

1.3.1 仕様書本文での基本表記

仕様書本文、教材、辞書、見出し語、例文では、第1表記を基本表記として統一する

1.3.2 文書内での統一

同一の文書、同一の章、同一の教材内では、表記法を不必要に混在させない。

同一語は、章をまたいでもできるだけ同じ綴りで示す。これは可読性と検索性を保つためである。

1.3.3 引用・対照での扱い

エスペラント原文を引用する場合や、エスペラントとの比較を行う場合には、引用の正確性を保つため、エスペラント表記をそのまま保持してもよい。


未確定事項・確認が必要な事項

  • 固有名詞・外来語・商標・略称に対して、原綴りをどこまで保持するかは、今後の正書法細則でさらに明文化する余地がある。