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7. 形容詞

本章は、形容詞の形態と用法を定める。
Aemondoの形容詞は、名詞の性質・状態・属性を表す語であり、名詞句の内部では原則として前から名詞を修飾する。これは、本言語が文や名詞句を前から順に追いやすくすることを重視するためである。形容詞は限定用法では基本的に名詞の前に置かれ、叙述用法では esti 動詞とともに述語として用いられる。さらに、複数性は中心名詞側で示し、形容詞自体は不変とする。

7.1 形容詞の基本

7.1.1 定義

形容詞は、名詞の性質・状態・属性を表す語である。
名詞句の中では名詞を修飾し、述語の中では主語や目的語に関する性質を述べる。Aemondoでは、形容詞は独立した基本品詞の一つとして扱う。

7.1.2 語形

形容詞は、原則として -a で終わる。
形容詞は基本語形のままで用い、名詞の数や性に応じて語形変化しない。

7.1.3 基本原則

Aemondoにおける形容詞の基本原則は、次の通りである。

  1. 形容詞は限定用法では原則として名詞の前に置く。
  2. 形容詞は叙述用法で esti 動詞に続いて用いることができる。
  3. 形容詞には通常、複数標識を付けない。
  4. 名詞句全体の見通しを保つため、短い形容詞修飾は無標識で扱う。

例文

Aemondo: bona libro
Esperanto: bona libro
日本語: 良い本

例文

Aemondo: granda domo
Esperanto: granda domo
日本語: 大きな家


7.2 限定用法

形容詞が名詞を直接修飾する用法を、限定用法という。
Aemondoでは、この限定用法を前方予測性の高い形で整理し、原則を前置とする。名詞句の前置要素の基本順序は 限定詞 → 数量語 → 形容詞 → wa → 名詞 である。したがって、形容詞は通常、限定詞や数量語の後、中心名詞の前に現れる。

7.2.1 前から

形容詞は、限定用法では 名詞の前に置く前置固定 を基本とする。
これは、名詞の性質情報を中心名詞より先に示し、名詞句を前から理解しやすくするためである。単純な形容詞による修飾は軽い修飾に属し、通常 wa を必要としない。

例文

Aemondo: bona homo
Esperanto: bona homo
日本語: 良い人

例文

Aemondo: granda domo
Esperanto: la granda domo
日本語: その大きな家

例文

Aemondo: citiu nova domo
Esperanto: ĉi tiu nova domo
日本語: この新しい家

形容詞が複数ある場合も、原則としていずれも名詞の前に置く。

例文

Aemondo: multa granda problemo
Esperanto: multaj grandaj problemoj
日本語: 多くの大きな問題

7.2.2 後ろから

形容詞は「後置は基本としない」が原則である。
ただし、形容詞句が二語以上の場合に後置となる。

その後置説明が重い構造になる場合は、本言語全体の原則に従い、必要に応じて wa によって予告する。

例文

Aemondo: Buso plena de homo te kuris.
Esperanto: La buso plena de homoj kuras.
日本語: 人でいっぱいのバスが走っている。


7.3 叙述用法

形容詞は、esti 動詞に続いて述語として用いることができる。
この場合、形容詞は主語の性質・状態を述べ、特別な標識を必要としない。これは本言語の文型において SVC の補語が無標識で置かれるという原則と一致する。

例文

Aemondo: Li te estis juna.
Esperanto: Li estas juna.
日本語: 彼は若い。

例文

Aemondo: Granda urbo we estis silenta.
Esperanto: La granda urbo estis silenta.
日本語: その大きな町は静かだった。

例文

Aemondo: Citiu domo te estis nova.
Esperanto: Ĉi tiu domo estas nova.
日本語: この家は新しい。

また、形容詞そのものを名詞のように主語位置へ置く構文は、基本文法では採用しない。叙述したい場合は、名詞句を主語にし、その後に esti + 形容詞 を置く。


7.4 複数形を使わない

Aemondoでは、形容詞には通常、複数標識 -z を付けない
複数性は、必要な場合に中心名詞側だけで示せばよい。名詞句をより軽く、規則的に保つためである。

したがって、対応は次のようになる。

例文

Aemondo: bona hundoz
Esperanto: bonaj hundoj
日本語: 良い犬たち

また、数詞や数量語がすでに複数性を担っている場合、名詞にすら複数標識を付けないことがあるが、いずれにせよ形容詞側には複数標識を付けない。

例文

Aemondo: nova libroz
Esperanto: novaj libroj
日本語: 新しい本たち

例文

Aemondo: granda homoz
Esperanto: grandaj homoj
日本語: 大きな人々

例文

Aemondo: cri granda libro
Esperanto: tri grandaj libroj
日本語: 三冊の大きな本

次のような形は、本仕様では用いない。

  • grandaz homoz ×
  • novaz libroz ×

この章の未確定事項

  • 後置される形容詞句が、どの範囲で wa を必須とするかは、修飾構造全体との整合の中で、なお細則化の余地がある。