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21. 相関詞

本章は、相関詞の体系を定める。
Aemondoの相関詞は、エスペラントの相関詞体系を基盤としつつ、指示系列として ti-・近接指示系列として citi-・疑問系列として ki-・関係系列として gi-・未提示系列として wi-・不定系列として i-・全般系列として chi-・否定系列として neni- を用いる。

本章では、章立てに従い、次の八系列を扱う。

  1. 疑問
  2. 関係
  3. 指示
  4. 近接指示
  5. 未提示
  6. 不定
  7. 全般
  8. 否定

Aemondo では、相関詞は名詞句の代用として用いられるだけでなく、場所・時・理由・様態・程度などを表す副詞的要素としても用いられる。とくに本言語では、wi- 系が後続説明を予告し、gi- 系がそれに対応する関係要素を受けるという独自の役割を持つ。


21.1 相関詞の基本構造

Aemondo の相関詞は、系列を表す前半要素と、意味領域を表す後半要素の組合せによって作る。
主要な後半要素は、次のとおりである。

  • -o:事物
  • -u:個別の人・もの、または限定
  • -a:性質・種類
  • -es:所有
  • -e:場所
  • -am:時間
  • -al:理由
  • -el:様態・方法
  • -om:程度・量

21.2 相関詞表

以下を、相関詞表とする。

意味領域 疑問
ki-
関係
gi-
指示
ti-
近接指示
citi-
未指示
wi-
不定
i-
全般
chi-
否定
neni-
品詞 複数
事物 -o kio
gio
〜のこと
tio
それ
citio
これ
wio
これから言うそれ
io
何か
chio
すべて
nenio
何も〜ない
名詞 -
個別 -u kiu
だれ・どの
giu
〜のもの・人
tiu
その(人)
citiu
この(人)
wiu
これから言うその(人)
iu
だれか・どれか
chiu
それぞれ・全部
neniu
だれ・どれも〜ない
名詞/形容詞 -z
形容 -a kia
どんな
gia
〜のような
tia
そんな
citia wia
これから言うそんな
ia
ある種の
chia
あらゆる種類の
nenia
どんな〜も〜ない
形容詞 -
所有 -es kies
だれの
gies
〜の人の
ties
その(人)の
cities wies
これから言うその(人)の
ies
だれかの
chies
全員の
nenies
だれの〜でもない
形容詞 -
場所 -e kie
どこ
gie
〜の場所で
tie
そこ
citie
ここ
wie
これから言うそこ
ie
どこかで
chie
どこでも
nenie
どこも〜ない
副詞 -
時間 -am kiam
いつ
giam
〜のとき
tiam
そのとき
citiam
このとき
wiam
これから言うそのとき
iam
あるとき
chiam
いつも
neniam
いつも〜ない
副詞 -
理由 -al kial
なぜ
gial
なぜなら
tial
それゆえ
citial
これゆえ
wial
これから言うそれゆえ
ial
なぜか
chial
あらゆる理由で
nenial
どんな理由でも〜ない
副詞 -
方法・程度 -el kiel
どのように
どれほど
giel
〜のように
tiel
そのように
citiel
このように
wiel
これから言うそのように
iel
どうにかして
chiel
あらゆる方法で
neniel
どうしても〜ない
副詞 -
量 -om kiom
どれだけ
giom
〜のほど
tiom
それだけ
citiom
これだけ
wiom
これから言うそれだけ
iom
いくらか
chiom
全部の
neniom
少しも〜ない
副詞 -

21.3 疑問系列 ki-

ki- 系は、疑問を表す系列である。
これはエスペラントの ki- 系と同様に、「何」「だれ」「どこ」「いつ」「なぜ」「どのように」「どれほど」などを表す。

21.3.1 基本用法

  • kio:何
  • kiu:だれ、どの
  • kia:どのような
  • kies:だれの
  • kie:どこで
  • kiam:いつ
  • kial:なぜ
  • kiel:どのように
  • kiom:どれほど、どれだけ

例文

Aemondo: Kiu te venis?
Esperanto: Kiu venas?
日本語: だれが来ますか。

例文

Aemondo: Kie li we restis?
Esperanto: Kie li restis?
日本語: 彼はどこにいましたか。

例文

Aemondo: Kial vi fe foriris?
Esperanto: Kial vi foriros?
日本語: あなたはなぜ去るのですか。

21.3.2 数量疑問との関係

数量疑問については、他に kim がある。 kiom 程度を質問し、 kim は数を質問するときに用いる。


21.4 関係系列 gi-

gi- 系は、関係を表す系列である。
Aemondoでは、疑問系列と関係系列を分け、関係用法には gi- 系を用いる

21.4.1 基本用法

  • gio:~のこと
  • giu:~の人、~のもの
  • gie:~の場所で
  • giam:~のとき
  • gial:~の理由で、なぜなら
  • giel:~のように
  • giom:~ほど

例文

Aemondo: La homo giu we venis te estis mies amiko.
Esperanto: La homo, kiu venis, estas mia amiko.
日本語: 来た人は私の友人です。

例文

Aemondo: Mi we venis, giam li we foriris.
Esperanto: Mi venis, kiam li foriris.
日本語: 彼が出て行ったとき、私は来た。

例文

Aemondo: Farik giel mi te faris.
Esperanto: Faru kiel mi faras.
日本語: 私がするようにしなさい。

例文

Aemondo: Prenuk pa wio pa giom vi te bezonus.
Esperanto: Prenu kiom vi bezonas.
日本語: 必要なだけ取りなさい。


21.5 指示系列 ti-

ti- 系は、既に文脈にある対象、または聞き手と共有されている対象を指す系列である。
意味と機能は、エスペラントの ti- 系と同じである。

  • tio:それ
  • tiu:その人、そのもの
  • tia:そのような
  • ties:その人の
  • tie:そこで
  • tiam:そのとき
  • tial:その理由で
  • tiel:そのように
  • tiom:それほど

例文

Aemondo: Tio te estis facila.
Esperanto: Tio estas facila.
日本語: それは簡単です。

例文

Aemondo: Tiu we helpus pa mi.
Esperanto: Tiu helpis min.
日本語: その人は私を助けた。

例文

Aemondo: Li we laboris tiel.
Esperanto: Li laboris tiel.
日本語: 彼はそのように働いた。


21.6 近接指示系列 citi-

citi- 系は、話し手の近くにあるもの、または心理的に近いものを指す系列である。
意味と機能は、エスペラントの ĉi tiu 系と同じである。

  • citio:これ
  • citiu:この人、このもの
  • citia:このような
  • cities:この人の、このものの
  • citie:ここで
  • citiam:このとき
  • citial:この理由で
  • citiel:このように
  • citiom:これほど

例文

Aemondo: Citio te estas mies.
Esperanto: Ĉi tio estas mia.
日本語: これは私のものです。

例文

Aemondo: Citiu te estas mies amiko.
Esperanto: Ĉi tiu estas mia amiko.
日本語: この人は私の友達です。

例文

Aemondo: Chiam mi fe memorus pa citio.
Esperanto: Mi ĉiam memoros ĉi tion.
日本語: 私はいつでもこれを覚えているだろう。


21.7 未提示系列 wi-

wi- 系は、本言語独自の系列であり、まだ説明されていないが、後続の節や説明によって内容が定まる要素を予告する。単純な不定ではなく、未提示・予告・対応構文のための系列である。

21.7.1 基本的性格

  • wi- は、後ろに説明が続くことを予告する。
  • gi- は、それを受ける関係要素として機能する。
  • i- 系とは区別する。i- は単純不定、wi- は未提示要素の予告である。

21.7.2 代表形

  • wio:これから言うそれ
  • wiu:これから言うその人・そのもの
  • wia:これから言うそのような
  • wies:これから言うその人の
  • wie:これから言うその場所で
  • wiam:これから言うそのとき
  • wial:これから言うその理由で
  • wiel:これから言うそのように
  • wiom:これから言うその程度で

例文

Aemondo: Wiam, giam mi we estis infano, mi we logxis en malgranda urbo.
Esperanto: Kiam mi estis infano, tiam mi loĝis en malgranda urbo.
日本語: 私が子どもだった時、私は小さな町に住んでいた。

例文

Aemondo: Farik wiel, giel mi we montris al vi.
Esperanto: Faru tiel, kiel mi montris al vi.
日本語: 私があなたに示したようにしなさい。

例文

Aemondo: Mi te pensis wiel, ke li te malpravis.
Esperanto: Mi pensas tiel, ke li eraras.
日本語: 私は、彼が間違っているというふうに考える。


21.8 不定系列 i-

i- 系は、不定の人・もの・場所・時などを表す系列である。
意味と機能は、エスペラントの i- 系と同じである。

  • io:何か
  • iu:だれか、どれか
  • ia:ある種の
  • ies:だれかの
  • ie:どこかで
  • iam:あるとき
  • ial:何らかの理由で
  • iel:何らかの方法で
  • iom:いくらか

例文

Aemondo: Iu we frapus pa pordo.
Esperanto: Iu frapis la pordon.
日本語: だれかがドアをたたいた。

例文

Aemondo: Mi te volus pa io.
Esperanto: Mi volas ion.
日本語: 私は何かを欲している。

例文

Aemondo: Ie miz fe renkontis.
Esperanto: Ie ni renkontiĝos.
日本語: 私たちはどこかで会うだろう。


21.9 全般系列 chi-

chi- 系は、全般・包括・総称を表す系列である。
意味と機能は、エスペラントの ĉi- 系と同じである。

  • chio:すべて
  • chiu:各~、すべての~
  • chia:あらゆる種類の
  • chies:全員の
  • chie:どこでも
  • chiam:いつも
  • chial:あらゆる理由で
  • chiel:あらゆる仕方で
  • chiom:全部、それだけ全部

例文

Aemondo: Chiu te devus studi.
Esperanto: Ĉiu devas studi.
日本語: だれもが勉強しなければならない。

例文

Aemondo: Chio te estis preta.
Esperanto: Ĉio estas preta.
日本語: すべてが準備できている。

例文

Aemondo: El chiuz, li we parolis most klare.
Esperanto: El ĉiuj, li parolis plej klare.
日本語: みんなの中で、彼が最もはっきり話した。


21.10 否定系列 neni-

neni- 系は、否定された人・もの・場所・時などを表す系列である。
意味と機能は、エスペラントの neni- 系と同じである。

  • nenio:何も~ない
  • neniu:だれも~ない、どれも~ない
  • nenia:どんな~も~ない
  • nenies:だれの~でもない
  • nenie:どこにも~ない
  • neniam:決して~ない
  • nenial:どんな理由でも~ない
  • neniel:どうしても~ない
  • neniom:少しも~ない

例文

Aemondo: Neniu we respondis.
Esperanto: Neniu respondis.
日本語: だれも返答しなかった。

例文

Aemondo: Mi we vidus pa nenio.
Esperanto: Mi vidis nenion.
日本語: 私は何も見なかった。

例文

Aemondo: Neniam mi fe forgesus pa citio.
Esperanto: Mi neniam forgesos ĉi tion.
日本語: 私は決してこれを忘れないだろう。


21.11 相関詞の文中での用法

相関詞は、文中で次のように用いることができる。

21.11.1 名詞として

kio, tio, io, chio, nenio などは、主語・目的語・補語になれる。

例文

Aemondo: Tio te gravis.
Esperanto: Tio gravas.
日本語: それは重要です。

21.11.2 形容詞として

kiu, chiu などは、名詞を限定する。 tiu, citiu は名詞を限定せず、限定指示詞 ti, ci を用いて名詞を限定する。

例文

Aemondo: Chiu homo te bezonas akvo.
Esperanto: Ĉiu homo bezonas akvon.
日本語: すべての人は水を必要とする。

21.11.3 副詞として

kie, kiam, kiel, tial, tiel などは、場所・時・理由・様態・程度を表す。

例文

Aemondo: Mi fe venis giam vi fe estis preta.
Esperanto: Mi venos kiam vi estos preta.
日本語: あなたの準備ができたときに私は来る。


未確定事項・確認が必要な事項

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