Aemondo¶
0.1 設計理念¶
本言語 Aemondo ( アエモンド語 )は、学びやすく、使いやすく、文構造を前から順に追いやすい言語を目標に設計する。
Aemondoは、エスペラントを主要な基盤とする。エスペラントが持つ国際性、語彙の親しみやすさ、規則的な造語法を尊重しつつ、文法体系を再整理・再設計した。
エスペラントの長所を受け継ぎながら、現代の学習者にとってより予測しやすく、より運用しやすい体系を目指した言語である。
0.2 目指す使いやすさ¶
Aemondoが目指す使いやすさは、主として次の点にある。
第一に、学習者ができるだけ少数の中核規則を覚えるだけで、基本的な文を組み立てられることである。そのため、Aemondoでは品詞語尾、時制小辞、目的語標識、補語標識などを活用し、語の役割や文構造を推測しやすくする。
第二に、語順と修飾の原則を明確にし、「どこに何を置けばよいか」が分かりやすい体系にすることである。特に、平叙文ではSVOを基本語順とし、主語、述語、目的語の関係を安定して示す。
第三に、文を前から順に理解しやすくすることである。聞き手・読み手が文末まで待たなくても文の骨格を把握できるよう、Aemondoでは語順を比較的安定させ、必要に応じて機能語で文法関係を明示する。
エスペラントは格語尾によって比較的自由な語順を許す。この自由度は、詩的表現や文体上の柔軟性という長所をもつ。一方で、国際補助語としての実用場面では、学習者の母語に由来する語順の違いが理解の負担になることがある。特に、目的語や補足成分が予想外の位置に置かれる場合、聞き手・読み手は文の骨格を即座に把握しにくくなる。
そのため、Aemondoでは基本語順をSVOに安定させる。また、直接目的語、目的語補語、受動文の行為者、重い後置修飾など、構造が曖昧になりやすい箇所では、機能語によって関係を明示する。
Aemondo でSVO構造を体感することで、自分の思考の言語化や他の言語の構文を客観的に分析する「メタ認知能力」を鍛えられる(かもしれない)。
0.3 文法設計の基本方針¶
Aemondoの文法設計は、次の原則に基づく。
0.3.1 単純化¶
文法は、できるだけ少数の一般原則で運用できるようにする。特定の語だけに適用される特殊規則や、暗記に依存する例外はできるだけ避ける。
0.3.2 規則化¶
ある形式がある意味を担うと定めた場合、その対応は広い範囲で一貫して保つ。品詞語尾、時制小辞、目的語標識、補語標識、前置詞などは、覚えた規則を他の語や構文にも応用できることを目指す。
0.3.3 明示化¶
構造が曖昧になりやすい箇所では、語順や機能語によって意味関係を明示する。直接目的語標識、目的語補語標識、受動文の行為者標識、重い後置修飾の予告などは、この原則の具体化である。
0.3.4 前方予測性¶
文は、聞き手・読み手が前から順に予測しながら理解できるのが望ましい。そのため、Aemondoでは語順を比較的安定させ、後ろに重い説明が続く場合には必要に応じて予告し、構造把握を助ける。
0.3.5 例外最小化¶
運用上やむを得ない場合を除き、例外規則は増やさない。ある現象が広く生じるなら、個別の特別扱いではなく、一般原則として定式化する。
0.3.6 軽い構造と重い構造の区別¶
Aemondoでは、すべての構造を常に重く標識化するのではなく、短く解釈しやすい構造は簡潔に保つ。一方で、関係詞節、分詞句、内容節、長い後置修飾など、境界が見えにくくなる構造では、必要に応じて標識語を用いる。
この方針により、日常的な短い文は簡潔に表現しつつ、複雑な文では誤解を防ぐことを目指す。
0.4 本仕様書について¶
本仕様書は、Aemondoの文法体系をまとめたものである。
Aemondoの音韻、表記、品詞、文構造、語順、機能語、活用、修飾構造などについて、現時点で定める内容を整理して示す。
本仕様書に明示されていない事項については、原則としてエスペラントの文法を参照する。
ただし、Aemondoの基本方針、文構造の前方予測性、SVO語順、機能語による明示化、例外最小化の原則と矛盾する場合は、Aemondo独自の方針を優先する。
本仕様書に誤字、表記ゆれ、例文の不整合、または内容の矛盾が見つかった場合は、必要に応じて修正する。
修正にあたっては、語形、例文、訳文、用語、章立てが本仕様書全体と整合するように調整する。
0.5 著作権・利用許諾¶
Aemondo は、以下の条件のもとで、誰でも自由に文章作成・学習・研究・創作・公開に利用できます。
- 公序良俗を害する目的で利用しないこと。
- Aemondo の公式仕様を改変したものとして公開しないこと。
- 作者または公式管理者の許可なく、「公式」「公認」「最新版」など、公式資料と誤認される名称で公開しないこと。
利用者は、Aemondo を用いた文章、教材、辞書、ウェブサイト、翻訳資料、出版物などを作成・公開できます。
ただし、Aemondo は現在も発展中の言語であり、仕様が変更される可能性があります。
利用者が資料を作成・公開する場合は、参照した仕様書の版または作成日を明記することを推奨します。