996. 仕様変更 (2026年11月版)¶
2026年11月版の改訂について¶
アエモンド語の変更点を次の5項目にまとめる。
- 曜日と週の名称の整理
- 関係節と間接疑問節の構造の整理
- 付与・装備・被覆を表す接尾辞
-iz-の採用 - 使役・変化の動詞派生を -v- 系に統一し、被使役者の表示を整理
- 主に学術・技術分野の産出・生成・分泌を表す接尾辞
-if-の採用
1. 曜日と週の名称の整理¶
1.1 基本語彙¶
曜日を表す語を wego から nago に変更し、7日間を単位とする週を表す語として wiko を採用する。日を表す語は、従来どおり dego とする。
| 意味 | 語 | 用途 |
|---|---|---|
| 日 | dego |
日付の日の値・日数 |
| 曜日 | nago |
週の中の曜日 |
| 週 | wiko |
7日間を単位とする期間 |
1.2 曜日の表し方¶
曜日は、nago の後ろに基数を置いて表す。
月曜日を1、日曜日を7とする。
| 曜日 | 表記 |
|---|---|
| 月曜日 | nago 1 |
| 火曜日 | nago 2 |
| 水曜日 | nago 3 |
| 木曜日 | nago 4 |
| 金曜日 | nago 5 |
| 土曜日 | nago 6 |
| 日曜日 | nago 7 |
数は算用数字でもアエモンド語の数詞でも表せる。 この改訂文章では構造を見やすくするため算用数字を用いる。
1.3 日付の値と期間の区別¶
日付・曜日では「単位語または曜日語+基数」、期間では「基数+単位語」の順に置く。
| 表記 | 意味 |
|---|---|
dego 3 |
日付の3日 |
3 dego |
3日間 |
nago 3 |
水曜日 |
3 wiko |
3週間 |
1 wiko は 7 dego に相当する。nago は曜日を示す語であり、期間の単位としては用いない。
1.4 日付への付加¶
日付に曜日を添える場合は日付の後ろに置く。
| 表記 | 意味 |
|---|---|
daton yaro 2026 mogo 11 dego 2 nago 1 |
2026年11月2日(月曜日) |
2026-11-02 nago 1 |
同上 |
日付標識 daton、時刻標識 tamon、その他の日時単位語および日時と期間を語順で区別する規則は引き継ぐ。
2. 関係節と間接疑問節の構造の整理¶
2.1 基本方針¶
関係節では「節の開始」、「節内での説明対象への対応」、「節の終了」をそれぞれ別の語で示す。
説明される名詞・代名詞を「先行詞」という。先行詞を受ける対応代名詞には gu を用い、通常の文で対応する名詞・代名詞が置かれる位置に置く。
関係節と間接疑問節は、いずれも終了標識 an で閉じる。
2.2 関係節の基本構造¶
基本構造は次のとおりとする。
先行詞+関係節の開始標識+gu を含む節+an
後続修飾予告詞 wa を用いる場合は次の形になる。
wa+名詞+関係節の開始標識+gu を含む節+an
関係節の内部では通常の語順を保つ。関係節にすることを理由として主語や目的語を節の先頭へ移動させない。
例文
Aemondo: Wa libro giu mi we legus pa gu an te estis interesa.
Esperanto: La libro kion mi legis estas interesa
日本語: 私はその本を読んだ。その本は面白い。→「私が読んだ本は面白い」。
この文では giu が関係節を始め、gu が先行詞 libro を受け、an が関係節を閉じる。te estis interesa は主節の述語である。
2.3 関係節の開始標識¶
| 開始標識 | 示す関係 |
|---|---|
giu |
一般的な関係。主語・直接目的語・所有者など |
gie |
場所の関係 |
giam |
時間の関係 |
gial |
理由・原因の関係 |
giel |
方法・様態の関係 |
開始標識自体は、関係節内の主語・目的語・前置詞の目的語としては働かない。
節内での役割は gu と、それに伴う目的語標識や前置詞によって示す。
開始標識は先行詞の語義だけでなく、先行詞が関係節内で持つ役割に基づいて選ぶ。
| 例 | 意味 |
|---|---|
wa urbo giu mi we vidus pa gu an |
私が見た町 |
wa urbo gie mi te vivis en gu an |
私が住んでいる町 |
前者では町が「見る」の直接目的語、後者では「住む」場所である。
2.4 対応代名詞 gu¶
gu は関係節内で先行詞を受ける代名詞とする。
人・物・場所・時間などによって形を変えず、数や文中での役割による語形変化も行わない。
目的語標識や前置詞は、通常の文と同様に用いる。
| 形 | 役割・意味 |
|---|---|
gu |
主語など、前置詞を伴わない名詞的な位置 |
pa gu |
直接目的語 |
se gu |
所有者・所属先 |
en gu |
その中・その場所で |
al gu |
その人・物へ |
dum gu |
その期間中に |
pro gu |
その理由・原因によって |
per gu |
その手段・方法によって |
前置詞は開始標識に合わせて機械的に選ぶのではなく、通常の文で表したい関係に従って選ぶ。
| 例 | 意味 |
|---|---|
wa homo giu gu we vidus pa mi an |
私を見た人 |
wa homo giu mi we vidus pa gu an |
私が見た人 |
wa homo giu patro se gu te laboris en lerneyo an |
父親が学校で働いている人 |
2.5 直接疑問文との比較¶
関係節では開始標識に示す関係で語が異なるが、直接疑問文の内容疑問では ku である。
この場合、疑問詞を通常の文で対応する名詞や副詞が置かれる位置に置く。
| - | 直接疑問文(内容疑問) | 関係節 |
|---|---|---|
| 開始標識 | ku |
関係詞(giu / gie / giam / gial / giel) |
| 元の位置 | 疑問詞 | gu |
2.6 間接疑問節¶
間接疑問節は、「〜かどうか」「誰が〜か」「何を〜か」「どこに〜か」などの疑問内容を、文中の一つの構成要素として扱う節とする。
| 開始標識 | 用途 | 基本構造 |
|---|---|---|
kechu |
ある命題が成り立つかどうか | kechu+通常の語順の節+an |
keku |
誰が・何を・どこで、などの疑問内容 | keku+疑問詞を含む通常の語順の節+an |
kechu と keku は、それぞれ一語の開始標識とする。直前に別の ke を重ねない。
内容疑問では、疑問詞を通常の対応位置に置く。疑問詞を節の先頭へ移す必要はない。
| 例 | 意味 |
|---|---|
Mi te ne scius pa kechu li fe venis an. |
私は、彼が来るかどうか知らない。 |
Mi te ne scius pa keku li te estis kie an. |
私は、彼がどこにいるのか知らない。 |
Mi te ne scius pa keku vi we vidus pa kio an. |
私は、あなたが何を見たのか知らない。 |
Mi te ne scius pa keku kiu we venis an. |
私は、誰が来たのか知らない。 |
間接疑問節が主節の直接目的語となる場合は、節全体の前に pa を置く。節内の直接目的語にも同じく pa を置く。
例えば、3番目の例の最初の pa は「知らない」の対象となる疑問内容全体を、二つ目の pa は「見た」の対象である kio を示す。
間接疑問節には、その節自体の先行詞がないため、疑問詞を gu に置き換えない。文全体が叙述文であれば、間接疑問節を含むことだけを理由として疑問符を付けない。
2.7 終了標識・省略・入れ子¶
関係節では開始標識、先行詞を受ける gu、終了標識 an を明示する。間接疑問節でも開始標識と終了標識 an を明示する。
an は省略しても節の終了位置と修飾・係り受けが一意に分かる場合、省略することも可能である。
関係節、間接疑問節、ke節、keg節が入れ子になる場合、一つの an は、最も内側の未終了の対象節を一つ閉じる。二つの節を続けて閉じる必要があれば、an an と二語を用いる。
gu は、その位置で有効な最も内側の関係節の先行詞を指す。間接疑問節は、新たな gu の先行詞を導入しない。
2.8 適用範囲¶
本書で定める an の適用対象は、関係節、間接疑問節、ke節、keg節である。すべての従属節を閉じる標識としては定めていない。
内容節を導く ke、名詞の内容を説明する同格節を導く keg は、関係節とは区別する。
それらの節へ今回の変更を理由として gu を加えることはしない。
3. 付与・装備・被覆を表す接尾辞 -iz- の採用¶
3.1 目的¶
語根が表すものを対象に与える、備え付ける、加える、またはそれで覆う関係を規則的に表せるようにする。
そのための派生接尾辞として -iz- を採用する。
3.2 形成方法¶
名詞の品詞語尾 -o を取り除いた語根に -iz- を付け、他動詞語尾 -u を加える。
名詞語根+iz+u
派生語全体は他動詞とし、付与・装備・被覆を受ける対象を pa で示す。
| 元の語 | 構成 | 派生語 | 意味 |
|---|---|---|---|
salo(塩) |
sal-iz-u |
salizu |
塩を加える |
akvo(水) |
akv-iz-u |
akvizu |
水を与える、水をかける |
butero(バター) |
buter-iz-u |
buterizu |
バターを塗る |
3.3 意味の範囲¶
-iz- は「対象にXを備えさせる」という関係を共通の意味とする。
語根の示すものに応じて、付与・添加・装備・被覆などとして解釈する。
具体的な方法、量、道具、加工の程度までは接尾辞だけでは指定しない。また、対象そのものをXに変える意味は持たない。
3.4 造語例¶
| 派生語 | 意味 |
|---|---|
salizu |
塩を加える |
sukerizu |
砂糖を加える |
akvizu |
水を与える、水をかける |
armizu |
武器を装備させる |
kolorizu |
色を付ける |
buterizu |
バターを塗る |
これらは接尾辞の用法を示す造語例であり、個々の語の正式採用を意味しない。
例文
Aemondo: Mi we salizus pa supo.
Esperanto: Mi salis supon.
日本語: 私はスープに塩を加えた。
この文の直接目的語は付与される塩ではなく、塩を加えられる対象である supo である。
3.5 述語形¶
派生後も通常の動詞規則に従う。不定形に -s を加えて述語形を作り、時制は通常どおり時制標識などで示す。
| 不定形 | 述語形 |
|---|---|
salizu |
salizus |
akvizu |
akvizus |
buterizu |
buterizus |
3.6 慣用派生接尾辞 -um- との使い分け¶
-um- は派生語に共通する固定した意味を持たない慣用派生接尾辞とする。個々の派生語の意味は辞書で定める。
新しい派生語で、付与・装備・被覆という関係を規則的に表せる場合は、原則として -iz- を優先する。
接尾辞だけでは具体的な関係を定められない慣用的な意味には、-um- を用いることができる。
既存の -um- 語を、一律に -iz- 語へ置き換えることはしない。例えば、空気の入れ替えを含む「換気する」は単に「空気を与える」と同義とは限らない。既存語の変更は、個別の語義を確認して判断する。
4. 使役・変化の動詞派生を -v- 系に統一し、被使役者の表示を整理¶
4.1 基本方針¶
主語が表すものの変化・状態への移行・自動詞化と、他者・他物への使役・他動詞化を共通の派生要素 -v- によって表す。
-v- の後ろに自動詞語尾 -i または他動詞語尾 -u を置き、次の二つの系列を作る。
| 形式 | 役割 |
|---|---|
-vi |
主語が表すものの変化・状態への移行・自動詞化 |
-vu |
使役・他動詞化 |
従来の変化を表す -zi 系と、使役を表す -su 系はこの -vi/-vu 系に改める。
4.2 動詞を基にする場合の新旧対応¶
元の動詞の語尾 -i/-u を残し、その後ろに -vi/-vu を付ける。従来の -iz-・-uz-・-is-・-us- と表される部分を含む派生形は、不定形全体では次のように変わる。
| 基体 | 役割 | 旧形式 | 新形式 |
|---|---|---|---|
自動詞 -i |
状態への移行 | -izi |
-ivi |
他動詞 -u |
自動詞化 | -uzi |
-uvi |
自動詞 -i |
使役・他動詞化 | -isu |
-ivu |
他動詞 -u |
使役化 | -usu |
-uvu |
ここでの変更対象は、使役・変化を形成する派生部分である。通常の動詞の語尾や、語根に含まれる同じ文字列を一律に置換するものではない。
4.3 名詞・形容詞を基にする場合¶
名詞・形容詞を基にする場合も、基体の品詞語尾を残して -vi/-vu を付ける。
| 基体 | 役割 | 旧形式 | 新形式 |
|---|---|---|---|
名詞 -o |
〜になる | -ozi |
-ovi |
名詞 -o |
〜にする | -osu |
-ovu |
形容詞 -a |
〜くなる・〜になる | -azi |
-avi |
形容詞 -a |
〜くする・〜にする | -asu |
-avu |
状態・性質を表す副詞を基にする場合は、対応する形容詞 -a を基体として用いる。
4.4 語形例¶
| 基体 | 旧形 | 新形 | 意味 |
|---|---|---|---|
dormi |
dormizi |
dormivi |
眠りに落ちる |
dormi |
dormisu |
dormivu |
眠らせる |
fermu |
fermuzi |
fermuvi |
閉まる。他動詞からの自動詞化を明示する形 |
legu |
legusu |
leguvu |
読ませる |
amiko |
amikozi |
amikovi |
友だちになる |
amiko |
amikosu |
amikovu |
友だちにする |
blanka |
blankazi |
blankavi |
白くなる |
blanka |
blankasu |
blankavu |
白くする |
既に短い自他の対がある語では、通常はその基本形を用いる。
例えば、通常の「閉まる/閉める」には fermi/fermu を用い、fermuvi は他動詞からの派生を明示する形として扱う。
4.5 述語形と時制¶
派生後も通常の規則に従い、不定形に -s を加えて述語形を作る。
| 不定形 | 述語形 |
|---|---|
dormivi |
dormivis |
dormivu |
dormivus |
blankavi |
blankavis |
blankavu |
blankavus |
使用例:
| 例 | 意味 |
|---|---|
Infano we dormivis. |
子どもが眠りに落ちた。 |
Mi we dormivus pa infano. |
私は子どもを眠らせた。 |
Muro we blankavis. |
壁が白くなった。 |
Mi we blankavus pa muro. |
私は壁を白くした。 |
4.6 付与を表す -iz- との区別¶
旧形式の変化・使役に現れる -iz- などと、第3章で採用する付与・装備・被覆の接尾辞 -iz- は、役割と構成を区別する。
| 構成 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
名詞語根+iz+u |
対象にその物を与える・備えさせる | salizu:塩を加える |
基体+v+i |
主語が表すものがその状態へ変化する | blankavi:白くなる |
基体+v+u |
対象をその状態にする・動作をさせる | blankavu:白くする |
新仕様では、付与は -iz-、変化・使役は -v- 系として、それぞれの規則に従って形成する。
4.7 使役化における被使役者の表示¶
被使役者とは、使役によって元の動作・状態の主体となる人・物をいう。被使役者と目的語の表示は、使役化する前の動詞の自他によって区別する。
- 自動詞を使役化した場合:被使役者を
paで示す。 - 他動詞を使役化した場合:元の目的語を
paで示し、被使役者を前置詞igで示す。
基本構造は次のとおりとする。
| 元の動詞 | 使役化した文の基本構造 |
|---|---|
| 自動詞 | 使役者+使役動詞+pa 被使役者 |
| 他動詞 | 使役者+使役動詞+ig 被使役者+pa 元の目的語 |
時制標識は通常の規則に従って置く。元の動詞が持つ受取人・送り先などの前置詞句は、その役割を保つ。
4.7.1 自動詞を使役化した場合¶
dormi(眠る)は自動詞である。dormivu(眠らせる)では、眠る人を pa で示す。
例文
Aemondo: Mi we dormivus pa infano.
Esperanto: Mi dormigis infanon.
日本語: 私は子どもを眠らせた。
この文の pa infano は被使役者を示す。
4.7.2 他動詞を使役化した場合¶
legu(読む)は他動詞である。leguvu(読ませる)では読む人を ig、読む対象を pa で示す。
例文
Aemondo: Mi we leguvus ig infano pa libro.
Esperanto: Mi igis infanon legi libron.
日本語: 私は子どもに本を読ませた。
| 部分 | 役割 |
|---|---|
Mi |
使役者 |
ig infano |
被使役者・読む人 |
pa libro |
元の目的語・読む対象 |
-vu は動詞に使役の意味を加え、ig は被使役者を示す。ig を付けるだけで通常の動詞を使役動詞に変えることはしない。
なお、名詞・形容詞を基にした -vu の派生では変化・状態の対象を pa で示す。例えば、Mi we blankavus pa muro.(私は壁を白くした)の pa muro はその対象を示す。
5. 主に学術・技術分野の産出・生成・分泌を表す接尾辞 -if- の採用¶
5.1 目的¶
物質や生成物を表す既存の語から、それを生み出す作用・過程や、その性質を持つ器官・装置などの名称を規則的に作れるようにする。
主な用途は生物・医学・化学・工学などにおける専門的な説明および用語の形成とする。名詞形成を主な用途とするが、使用を名詞に限定せず対応する形容詞・動詞の形成にも用いる。
日常表現では -if- を用いず「Xを作る」「Xを出す」「Xを分泌する」などの説明的な動詞を使っての言い方を基本とし、接尾辞による一語化を必須とはしない。
5.2 基本的な意味¶
-if- は、語根が表すものを生み出す・産出する・生成する・分泌する関係を表す。
語根は、原則として生み出されるものを示す。産出する側が生物・器官・装置・その他のもののいずれであるかは、組み合わせる名詞や文脈で示す。
具体的な生成方法、放出の有無、量、速度などは、接尾辞だけでは指定しない。既にあるものを単に移動させることや、対象にそのものを加えることは、この基本義に含めない。
5.3 形成方法¶
名詞の品詞語尾 -o を取り除いた語根に -if- を付け、その後ろに品詞語尾を置く。
| 形式 | 構成 | 用法 |
|---|---|---|
-ifo |
名詞語根+if+o |
Xを生み出す作用・過程 |
-ifa |
名詞語根+if+a |
Xを生み出す性質・機能を持つ |
-ifi |
名詞語根+if+i |
主語がXを生み出す。自動詞 |
学術的な名詞を作る際の中心的な用法として、作用・過程を表す -ifo と、-ifa で名詞を修飾する形を定める。
5.4 名詞の意味の区別¶
5.4.1 作用・過程を表す名詞¶
-ifo は、語根の示すものを生み出す作用・過程を表す。産出する器官・装置や、産出された物そのものを一律に指す形とはしない。
| 元の名詞 | 構成 | 派生名詞 | 意味 |
|---|---|---|---|
salivo(唾液) |
saliv-if-o |
salivifo |
唾液を生成・分泌する作用・過程 |
lakto(乳) |
lakt-if-o |
laktifo |
乳を生成・分泌する作用・過程 |
fumo(煙) |
fum-if-o |
fumifo |
煙を生じる作用・過程 |
例えば、salivo は唾液そのもの、salivifo は唾液を生成・分泌する作用・過程を指す。
5.4.2 器官・装置などの名称¶
産出する側を表す場合は、-ifa によって、器官・装置などを表す名詞を修飾する。
| 名詞句の例 | 意味 |
|---|---|
glando salivifa |
唾液を生成・分泌する腺 |
glando laktifa |
乳を生成・分泌する腺 |
aparato fumifa |
煙を生じる装置 |
これらは名詞の後ろに形容詞を置く通常の語順に従う。腺・装置などの種類は中心となる名詞が示し、-if- 自体にはその区別を持たせない。
上記は形成規則を示す造語例であり、個々の語を正式な専門用語として登録することまでを意味しない。
5.5 関連する動詞形¶
-ifi は、主語が語根の示すものを産出する自動詞とする。産出物は語根に含まれるため、その産出物を直接目的語として取らない。
| 不定形 | 述語形 | 意味 |
|---|---|---|
salivifi |
salivifis |
唾液を生成・分泌する |
laktifi |
laktifis |
乳を生成・分泌する |
fumifi |
fumifis |
煙を生じる |
述語形は通常の規則に従い、不定形に -s を加えて作る。
例文
Aemondo: Glando te salivifis.
Esperanto: Glandoj produktas kaj sekrecias salivon.
日本語: 腺が唾液を生成・分泌している。
動詞形も使用できるが、本接尾辞の採用によって、日常語の既存動詞や説明的な表現を一律に置き換えることはしない。
5.6 他の派生との区別と用語登録¶
-if- は産出・生成・分泌を、-iz- は対象への付与・装備・被覆を、-v- 系は変化・使役を表す。これらを同じ意味として扱わない。
例えば、salifi は塩を産出すること、salizu は対象に塩を加えること、salovu は対象を塩にすることを表す。
専門用語を辞書に登録する際は、一般的な産出・分泌の意味と、その分野で限定された意味を区別し、必要な定義を付す。-if- を付けるだけで、特定の科学的な機構や器官の名称まで一意に決まるとは扱わない。
6. 仕様書の更新について¶
上記を2026年11月の改訂とし、仕様書を上記の内容に随時更新する。